No.0033 佐野夢果
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楽しみながら、同じ空間を共有する
〈私の今まで〉
はじめまして! こんにちは。
ご覧頂きありがとうございます! 静岡県立掛川東高校3年生、佐野夢果です。 このページではここに至るまでの 私の今まで、そしてこれからや インクルーシブに対しての思いを お伝えさせて頂きます。
私は生まれつきの障害(SMA)があり
車いすユーザです。
そんな私は小中、そして現在の高校に至るまで 通常学級で学校生活を送ってきました。
まさにインクルーシブな環境のもと、障害がない人たちの中で生活してきた私はそんな中で様々な経験をし、インクルーシブに対してたくさんの思いを感じてきました。
そんな当事者としての経験や思いを通して、自身もインクルーシブな社会に向けて 活動をしたいといつしか思うようになりました。そこで出会ったのがこのSFC-IFCです。
〈今の私がインクルーシブに対して リアルに思うこと〉
みなさん、インクルーシブな社会って どんな社会だと思いますか?
私が今考えるインクルーシブな社会。
それは
「誰もがあたり前に生きられる社会」です。
そんなインクルーシブな社会を目指す上で 特に私が重要だと考えているテーマは 「インクルーシブ教育」です。
※インクルーシブ教育とは... 多様な子どもたちが一緒に学ぶこと。 イギリスなど海外では積極的に推進されている国が多い。
例えば今の日本の学校教育はインクルーシブ教育ではなく、障害のある子どもなどは別々に教育を受ける仕組みになっています。
しかし2022年9月、国連から日本に対して インクルーシブ教育に対する勧告がだされました。どういうことかというと、「日本も分離された教育を辞めて、インクルーシブ教育していってね。」といった感じです。
私はこのインクルーシブ教育を日本でも進めていくべきだと考えています。 その理由は「知らないこと」がとても怖いことだと感じているからです。
日本のような分離教育ではほとんど障害のある人などに 関わることがないまま大人になります。 障害のある人など、多種多様な人が 本当はたくさんいるのに学校教育の場では周りにいないのが「あたり前」なんです。
人は知らないことに対して壁を感じたり怖いという感情を抱いたりすることを私は今まで実感してきました。 例えば街中で障害をもった人が 困っていたとします。
助けられても助けられない、 関わりたいけど、今まで知らなかったから 関わり方がよく分からない。
そんなことはありませんか?
もし日本でもインクルーシブ教育が推進され 幼少期から様々な人があたり前に周りにいたら。そんなインクルーシブ教育の中で 子ども達が大人になった社会は、障害に限らずきっと多様な全ての人が「誰もがあたり前に生きられる社会」だと私は信じています。
もちろんまだまだ課題は山積みですし、一概にインクルーシブがよいとは私自身まだ言いきれない部分があります。
それは、私の学校生活がいつも楽しかったかというと、障害があることにより苦しいこと、 困ったことといった、インクルーシブ教育に よる負の側面も少なからずあったからです。
だから私はそういった面も社会に訴え、インクルーシブ教育・インクルーシブをもっと研究、深掘りしながら、いつかはインクルーシブ教育があたり前のインクルーシブな社会。
「誰もがあたり前に生きられる社会」
を実現するために活動していきます。
〈私のこれから〉
ここまでもお話させて頂いてきましたが、私は「誰もがあたり前に生きられる社会」を実現したいと考えています。 そんな社会に向かって私は今まで「楽しみながら多様な人達が 同じ空間を共有できる場」を創ってきました。
例えば車いすに乗りながらゴミ拾いをするスポーツや、街一帯を劇場にした脱出ゲームです。 私は楽しみながら様々な視点を体感し、多様な人達が同じ空間を共有すること。これがインク ルーシブな社会に向けての第一歩だと考えています。
なぜなら、楽しみながらの空間には壁や偏見、先入観が生まれにくいからです。またそんな中でのふとした気づきは、その人の中に残り続けるものだと私は感じています。
私はそんな空間をこのIFCで、もっともっと創っていきます。 そしてインクルーシブについてもっと多様な価値観や考えに触れ、真のインクルーシブを突き詰めていきます。
変えよう、未来。
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