No.0011 山本 絢心
My feelingsプロジェクト
理解しようと努力する。それが差別や偏見のない社会への第一歩。
化学物質過敏症の自分
"こんにちは、ご覧いただきありがとうございます!
N高等学校2年生の山本絢心です。
私には、""化学物質過敏症(CSまたはMCS)""という「病気」があります。厳密にいうと、「病気だと思われている」の方が正しいです。
CSについて簡単に説明すると、私の場合だと例えば「柔軟剤」や「タバコ」、その他諸々の特定の化学物質に触れたときに頭が痛くなったり、吐き気が現れたりします。
私はCSによって、中学のとき友達の柔軟剤のにおいがつらくて一緒の教室で授業を受けられなかったり、ハグやスキンシップができなかったりしたことがありました。
でも、友達にそのことを伝えても、ちゃんと分かってもらえない。先生に話しても、「それは辛いね」止まり。
私はこのとき「理解してもらえないことってこんなに苦しいんだ。」と思いました。そんな状況に困っている人がたくさんいることも知りました。
「何か、私にできることをしたい。」
それは、心に火がついた瞬間でした。"
たくさんの支えの中で走りきったCSについての活動
私はN高校に入ることを決め、せっかくN高に入るならと、”NS高マイプロ”に所属することにし、そこでCSの活動を始めました。
活動を始めた当初はCSについて知っている人は全然いなくて、予想はしていましたが悔しくなりました。
でも、Twitterでの発信や、ポスター作成をしながら活動していくうちに、親身になって話を聞いてくれたり、CSについて調べたりしてくれる方が沢山いたんです。
今まで「ふーんそうなんだ。」と言われてきた私にとっては、それがとても心強く感じて嬉しかったです。
そんな支えがあって、半年間走り切ることができました。短い活動期間ではありましたが、やってよかったと心から思いました。
My feelings プロジェクトとの出会い
マイプロを終えた私は達成感を感じると同時に、「もっと何かやりたい。」というやる気に溢れていました。
そんな最中にMy feelingsプロジェクトと出会い、プロジェクトのメンバーを探していることを知って、挑戦してみることにしました。
初めのうちは、自分がやっていた化学物質過敏症のプロジェクトと少し似ているな、などと思っていましたが、身近に障がいを持っている方がいたわけでもなく、障がいについて深く考えてみたこともあまりありませんでした。
でも、リーダーの
「障がいを盾にしたくない」
「障がいを持つ方の希望になりたい」
という思いに触れ、
「めちゃくちゃかっこいいな」
って思いました。
今は、クラウドファンディングを企画したり、メンバーたちと一緒にMTGをしたり、初めてのことばかりで難しいこともあるけど、心の底から楽しいです。
リーダーとメンバーのみんな、あとMy feelingsで頑張っていこうと決心してくれた当時の自分に感謝でいっぱいです!笑
理解する努力をしていきたい、してほしい。
私は、CSと障がいに共通することは、"圧倒的に理解が少ない"ということだと思うんです。
理解がないから、無意識に傷つけてしまうこともある。「無知って怖いな」と、私も思わされることがよくあります。
でも、「知らなかった」「しょうがない」という理由で全て許されるわけではないし、許されるべきではないと私は思います。
私はCSの活動をしていて、みんなが調べて、知ろう、理解しようとしてくれたことがとても嬉しかったです。
だから、ちょっとでもいいから、理解しようとする努力をしたいし、皆さんにもしてほしいと思っています。
その努力が、差別やいじめのない社会を作る第一歩につながると私は信じています。
SFC-IFCの一員として
これからSFC-IFCの一員として活動していく中で、学ぶこと、成長できること、たくさんあると思います。
障がいに関して初心者な私には、他のメンバーよりも学ぶべきことがまだまだたくさんあります。その道のりは楽ではありません。
それでも、これからもMy feelingsプロジェクトやSFC-IFCに関わっていきたい。自分なりに、障がいと向き合っていきたいです。
出会ってくれた人、これから出会ってくれる人に感謝して、一生懸命頑張ります!
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