
神奈川県立藤沢支援学校にてメタバース体験会のお手伝いをさせていただきました

平田凌介
2025年1月22日
未知の世界であるバーチャル空間での美術作品鑑賞会!支援学校に通う生徒たちの反応は..?
1月某日、神奈川県藤沢市にある、神奈川県立藤沢支援学校にて「メタバース体験会」を実施しました。SFC-IFCからは私平田と代表の寺澤が運営のお手伝いとして参加しました。
実施内容は、認定NPO法人藤沢市民活動推進機構の協力の元、特別支援学校の生徒たちにメタバース空間を散策してもらうといったものでした。
これはメタバースを用いて障害者の高校卒業前の学習支援や、生涯学習に役立てる新たな方法を創出することを目的としています。
散策した「FUJISAWA Metapara-dice Arts of SPEHRE」には、メタバース体験会実施会場である藤沢市特別支援学校の生徒たちが作った作品や、カンボジアの障害児が作ったアート作品の展示が行われていました。

今回は特別支援学校の小学部5年生と高等部3年生に参加していただき、展示作品を見て回ってもらいました。
最初小学部5年生に体験をしてもらったのですが、普段触れることのないVRゴーグルの装着に手間取る子もいれば、360度に広がるメタバース空間に驚く子もいましたが、時間が立つに連れ新しい世界になれ次第に笑顔が増えていきました。
自分の作品を見つけて「これ俺・私のだ!」という声や「これ友達の作ったやつじゃない!?」といった声が聞こえて来たのが印象的で、中でも記憶に残ったのはゲーム好きの子がメタバース空間内での自分の操作にすぐに慣れ、いろんなアクションを起こしていたことです。
これらの内容を通して、小さい頃からこのような空間に触れることが簡単にできる環境が整備されれば、障害があるために外に出て活動することが難しい子でも、色んな人と交流し障害がないのと変わらないぐらい多くのことを体験できる未来を作ることができる可能性が、メタバースにはあると感じました。
ただ、これはVRゴーグルを付けることやメタバース空間を嫌がらない子に限った話であり、これらが苦手で触れることができない子には別の対応策を考えなければならないというのも一つの現実だと思います。
実際に体験会の中でもこれらが苦手な子がいましたし、そういった子に対する対応ができなかったので、まだまだ考えることは多いなと感じる、学びの多い体験会でした。
(体験会で訪れたメタバース空間「FUJISAWA Metapara-dice Arts of SPHERE」は誰でも簡単に訪れることができるため、興味があれば是非行ってみてください!) 「FUJISAWA Metapara-dice Arts of SPHERE」
令和6年度「学校卒業後における障害者の学びの支援推進事業」
主催:認定NPO法人藤沢市民活動推進機構、文部科学省