インクルーシブ・メディアプロジェクトが始動。
吉澤 葵
2023年3月18日
障害をより身近で、フラットに考えることができる社会にするために
「障害がある人ってどう関わればいいんだろう」
障害がある人を目の前にしたときに身構える人。
それは私でした。
自身に障害がない人は、それまでの生活環境に障害がある人が居ないと、普段は社交的な人でも、まるで人見知りになったかのように黙り込んでしまうことは少なくありません。
障害や福祉に対して熱い思いのあるこのプロジェクトの他のメンバーの中にさえ、私と同じようなことを感じたことがある人はいると思います。
私たちは、もしかすると無意識なところで、障害がある人を自らより「できない存在」だと認識し、良くも悪くも、「何か自分がしてあげなければいけない」かのようにプレッシャーを感じ、しかしながら自分の未熟さを前にして、自分が何をすればいいのか、動揺してしまうのかもしれません。
一方で、中には「障害」や「障害のある人」との自分なりの関わり方を見つけている人もいると思います。
実際のところ、障害の有無や、年齢やその他色々な特性に関わらず、私たちは誰もが「人と人」であり、その関わり方は人それぞれであるはずです。
「障害」も、工夫によって「いわゆる障害」ではなくなると思っています。
私たちが全身全霊で進めていくインクルーシブメディアプロジェクトでは、障害の有無に関わらず、誰もがわちゃわちゃしながら、多様な意見や人々の自然な繋がり、「いわゆる障害」についての正しい知識や体験談を積極的に発信し、世の中の意識や行動をインクルーシブなものに変革するメディアを作り上げていきます。
障害がある人、障害がない人。
障害について自分なりの考えが確立している人。そうでない人。
福祉について詳しい人、そうではない人。
あらゆる人が、共にわちゃわちゃすること
あらゆる特性の人、バックグラウンドを持った人が、分け隔てなく、楽しく「わちゃわちゃ」することに大きな意義があると考えています。
完璧に言葉で表すには難しい気持ちが、だけど確かで強い想いが私たちそれぞれの胸に宿っています。当然、たくさんの議論を重ねたチームメンバーの中でも、互いの気持ちを完璧に理解することは難しいでしょう。しかし、それぞれの目指す方向は同じです。
私たちが「わちゃわちゃ」しながら、楽しく愉快にインクルーシブを探ります。そこで得た気づきや経験、それは作られたものではなく、何よりリアルなものです。リアルなものにこそ意味があると考えています。その先に、私たちも、それを見た視聴者の皆さんも「なんだ、こんな感じでいいじゃん。」と心が動く。理屈ではない、このような「心」の変化こそが、「障害」などに対する偏見をなくすことの第一歩なのではないでしょうか。
もはや”障害”や”インクルーシブ”は、この社会に生きる上で、誰にとっても他人事ではありません。それは「誰しもが将来的に障害がある人になる可能性がある」ということ、そして、あらゆる人と関わり合い、助け合い、人としてより充実した楽しい人生を送るためにも大切なことだと思うのです。
一人でも多くの人にコンテンツを届けられるように
一人でも多くの人にコンテンツを届けられるように、暗い発信ではなく、誇張した発信でもなく、わたしたちの飾りすぎないありのままの姿、真剣で楽しくハッピーなコンテンツを発信していきます。
私たちのコンテンツを見る際に、障害について学ぼうという意識は必ずしも無くてはならないものではありません。「単に面白いという理由から見ていても、気がついたらインクルーシブな考え方や障害との関わり方が浸透する。ふとした瞬間に障害への壁が消え去る。」それが私たちの作るコンテンツが目指すところです。
障害や福祉に関する問題・課題はまだまだ山積みです。しかし、希望が無いほどの状況でもありません。むしろ希望だらけの良い時代だと思っています。多様な意見や人々の自然な繋がり、正しい知識等の積極的な発信によって、障害をより身近でフラットに考えることができる社会を目指します。
社会に転がる問題を1日でも1秒でも早く改善するため、YouTubeやInstagramでの積極的な発信をしていく、インクルーシブメディア・プロジェクトを開始します。
応援、よろしくお願いします!