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特別支援教育

〜特別支援「学校」と「学級」の違いとは〜

知識の海

障害/特別支援教育/インクルーシブ教育

記事本文

《特別支援教育》

特別支援教育というのは、

障害のある「幼児」「児童」「生徒」のための教育です。


自立や社会参加を支援します。


今回は、特別支援教育における「特別支援学校」と「特別支援学級」とは一体何なのか、そして、その違いは何なのかについて説明していきます。



特別支援学級と特別支援学校の違いとは?

皆さんは障害のある子どもがどのような学校に行っているのか知っていますか?

「特別支援学校」や「特別支援学級」という言葉は聞いたことがあると思います。


 
《特別支援学校の特徴は?》

特別支援学校には、幼稚部、小学部、中学部、高等部があります。特別支援学校は、障害を持つ児童生徒が通うことのできる学校で、対象となるのは、視覚障害と知的障害など複数の障害にある人が通うなど比較的重度なものが多い傾向があります。


2020年時点で全国に約1100か所設置されており、聴覚障害、視覚障害、肢体不自由、知的障害、身体虚弱や病弱の5つの種類があります。


通常の教育カリキュラムに加えて、障害による困難の改善や克服のために必要な指導を行なっているという特徴があります。

 

《特別支援学級の特徴は?》

 

特別支援学校が一般の学校として独立していることに対して、特別支援学級は通常の学校にいわゆる普通級と並んで設置されています。


「1クラス8人まで」と教員に対して児童生徒数が少ないため、苦手なことはゆっくり学習したり、得意なことはより詳しく学習したりと一人一人の特性に合わせて学習することができます。


普通級との交流があることが大きな特徴で、得意な科目は普通級で受けたり、行事は一緒に行うなど、同世代の児童生徒と関わる機会が多いです。

 

《その他の特別支援教育》

ここまで特別支援学校、特別支援学級と見てきましたが、特別支援教育には他のものもあります。


例えば、「通級による指導」(略:通級)があります。

学校教育法によって定められている制度です。


これは、基本的には通常の学級で過ごし、一部特別な配慮や指導が必要な場合に対応すると言うものです。他にも、通常の学級に属しながらも、学習障害や注意欠陥多動性障害のある児童生徒もいます。それぞれの障害特性や性格に合わせた支援教育があり、文部科学省を筆頭に取り組みを続けています。

 

※通級は「自校通級」「他校通級」「巡回通級」というように実施形態に応じて3つのタイプに分けられています。

 


◎インクルーシブ教育システム

文部科学省は、障害のある子どもの学びの場について、「インクルーシブ教育システム」の理念実現に向けて、取り組みを行なっています。

 

「インクルーシブ教育システム」とは、障害のある子どもの自立と社会参加を見据えて、障害のある人と障害のない人が、可能な限り一緒に学ぶための仕組みで、障害者権利条約(障害者の権利に関する条約)において明言されました。※ニューヨーク にて採択されたのは平成18年(2006年)であるが、その後、当該条約が日本国内で批准され、効力を発生したのは平成26年(2014年)。


記事の重要団体・人物

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この記事について

◎主な時代 :

現代

◎かかる時間(分) :

3

◎難解さ(簡単1 ⇄ 難解5) :

3

◎文章量 :

◎最終更新 :

1200〜1400文字

2023年

◎関連人物 :

-

厚生労働省

〜特別支援「学校」と「学級」の違いとは〜

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