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【夏に東京竹芝へ】障害の未来を考える文化祭を開催

吉澤葵

2024年8月25日

まだ見ぬ「障害の未来」へ。「障害」を見て、聞いて、試して、考える。全く新しい体験型ミュージアム

2024年8月22日から25日の4日間、東京竹芝にあるダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」にて「障害の未来を考える文化祭」を開催しました。



テーマは、「障害」を楽しく身近に。


「障害」と一口に言っても実はとても幅広くて奥深いテーマ。これを多様な側面から見たり体験したりする体験型ミュージアムです。


考えるきっかけ・問いを与えられる部屋、アートの部屋「THE ART」、現実そして未来の部屋「THE FUTURE」、体験者自身のものを含むたくさんの人の声の部屋「THE VOICE」、振り返りの部屋など、ミュージアム内はいくつかの部屋を巡ります。


途中の部屋からは視覚障害や聴覚障害、肢体不自由のうち、引いたカードの身体的特徴を身につけてそれぞれが障害を、見て、聞いて、感じていきます。


イベントの開催が決まり、テーマをより詳細に話し合う中で「体験によって色々なことを感じ、考えてみてもらいたい」という想いがメンバーたちの中にありました。来場した方々に感じ、考えてもらう中に、「一筋縄ではいかない難しさ」や「大変さ」を感じてもらう場面を創りたい。でも私たちは「難しいでしょう?」とか「大変でしょう?」って、嫌味ったらしく「障害」を展示したいわけではない。あくまで「楽しく」知ってもらいたいし、そこから「難しい。けど昨日より障害というものが身近になった。」「障害に対する気持ちが軽くなった。」と少しの希望を持ってもらえるようなイベントにしたい。そうした考えをもとに、今回の障害の未来を考える文化祭を創っていきました。



今回、会場提供をはじめ、数えきれない協力をして下さった「対話の森」は、純度100%の暗闇で、目以外の感性を使い楽しむことのできる「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を中心に、「サイレンス」「タイム」など様々な対話が生まれるエンターテイメント。世代、ハンディキャップ、文化、宗教、民族。世の中を分断しているたくさんのものを、出会いと対話によってつないでいます。


「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」自体は、1988年にドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって誕生して以来、世界41か国以上で開催されており、900万人を超える人々が体験。日本では1999年11月の初開催以降、21万人以上が体験しています。


日本にダイアログを持ってきてから現在に至るまで、たくさんの想いや人がつながり、日本でのダイアログが形作られてきました。想像しきれない努力の上で、4年前(2020年)に作られたダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」。

そんな大切な場所で、今回のイベントを開催させていただくということは、SFC-IFCのメンバーにとって、とても多くの学びがありました。


大きなテーマが決まったのが開催の一ヶ月前の7月中旬ごろ。


部屋ごとにメンバーが分かれ、その部屋をどう作っていくか、コンセプトを一から考えたり空間をデザインしたり。はじめてで何からどうしたらいいのかわからないメンバーもいました。それでも自由に物事を組み立てることができる環境で「こうしたい」に焦点をおき、スピード感を持ちながら質にこだわることができた経験は、貴重以外の何ものでもなかったと思います。


そんな中で対話と議論を繰り返し、開催に至りました。

「歴史あるダイアログさんの顔に泥を塗るわけにはいかない」という想いと

「より良い未来を創りたい」という想いで迎えた開催。


対話の森のあらゆるスタッフの皆様が、本当に手厚いご協力・応援を下さったおかげもあり、多くの方々から喜びの声をいただくことができました。また、物資や飲料の提供をはじめとする、たくさんのご協力を福祉関係者さまからいただきました。



皆様の応援を胸に、SFC-IFCではこれからも誰もが安心して自分の生涯を全うできる社会へ向けて多様な活動を進めていきます。



改めてご来場いただきました皆様、

ご協力いただいた皆様に、

SFC-IFC一同、心から感謝申し上げます。

またの開催がありましたら、ぜひご来場、ご協力お待ちしております!



イベント概要はこちら

https://www.sfcifc.org/shogai-bunkasai

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