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No.0026 松見 祐依

運営局会計/UD局局長

関係性が多様化した現代では、オープンに人々を受け入れるコミュニティが必要だ。

自分って生きていていいのかな

皆さんは、現在何個のコミュニティに所属していますか?

家族、学校、部活、サークル、職場、地域…。移動手段や情報技術の発展に伴いコミュニティの選択肢が増加した結果、私たちはコミュニティを通して多くの人と出会うことができます。

しかし、相対的に一人一人との関係は希薄になり、大勢の人と一緒の場にいても孤独を感じた経験が誰もが一度はあるのではないでしょうか。知り合いはたくさんいるけど、本当の自分を見せれる人がいなくて隠れて孤独を抱えている人。もしくは、そもそもあんまりコミュニティに所属しておらず、居場所がないと感じている人もいると思います。

誰からも必要とされていない、理解されていないと感じると、自分て本当に生きていていいのかなって思いますよね。だからこそ、私は現代においてオープンに人々を受け入れるコミュニティが必要不可欠だと信じています。

きっかけは、ベルギーでのボランティア ~Poverello~

私がこのような問題意識を持ったきっかけは、高校生の時にベルギーの「poverello(ポべレロ)」という低所得の高齢者を対象に衣食住やコミュニケーションの場を提供しているカフェでボランティアを行ったことです。

当時、私は親の転勤でいきなりベルギーのインター校という英語の環境に放り込まれ、日本との違いに心をすり減らしていました。中学生まで受験英語しか勉強してこなかったため、せっかく話しかけてもらっても当たり障りのない言葉しか返せない自分に苛立ちばかり募る毎日。言語を使いこなせないと上手く自己表現ができず、当然、私個人を理解してくれる人は現れません。

そして、残酷にも人は、話しかけてもつまらないことがわかると自然と離れていきます。様々な関係性が築かれている現代では、私に固執しなくてもそれぞれ他に楽しい場があるからです。話しかけてくれた人への申し訳なさや孤独感、今まで普通にできていたことができなくなったギャップ等も相まってどんどん悲観的になり、自分のことが嫌いになっていきました。

poverelloで私は温かさに触れた

そんな中、最初はただ卒業の単位を得るために訪れたpoverelloで、私の拙い英語やフランス語を、一生懸命聞いて理解しようとしてくれる人々の存在に出会い、その温かさに心を打たれました。一回で上手く理解できなくても根気強く話してくれたり、翻訳サイトで翻訳して見せてくれたりしたことで、私の考えや感情に興味を持ち、私個人との会話を求めてくれているんだなと感じることができました。

また、いつ訪れても笑顔で歓迎してくれ、食事の配膳やバーでの飲み物の受け渡し、掃除等、正直そんなに難しいことをしていなくても、来てくれてありがとう、とても助かっている、というように自分の存在を肯定されたことでとても救われた気持ちになりました。

ボランティアする側の私にとっても大切な居場所

そして、いつしかpoverelloを訪れる人は勿論、ボランティアしている側の私にとってもpoverelloは居場所になっていきました。

高校を卒業してベルギーと疎遠になった今でも長期休みに泊まり込みでボランティアに行くほど、大好きな場所です。

大学1年生の夏には、母校のインター校で施設を統括するシスターと共にpoverelloの活動や個人としての思いについて説明する機会をいただきました。ベルギーに来て自己表現ができずに悩んでいた私からは考えられませんよね。poverelloという居場所は、私の心の支えになるだけでなく、自己実現をするきっかけも与えてくれました。

また、説明会でシスターが、「poverelloを訪れる人に本当に必要なものは物資ではなく人との関わりだ」と断定したことが強く印象に残っています。

認められること、尊重されること、気遣われること。これらを感じることで、人は初めて自分を大切にできるのではないかとその言葉を聞いて気づきました。

SFC-IFCで、心を支えるコミュニティを作りたい

SFC-IFCでは、poverelloでの私の経験から、一人ひとりに興味をもって向き合い、孤独を感じている人の心を聞く場所を作りたいと思って入りました。この活動がコミュニティを訪れた人の自己肯定感を上げ、精神的な支えや自己実現を達成するきっかけになったらこれ以上に嬉しいことはありません。これから頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします!

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No.0026 松見 祐依

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