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Members' Story

SFC-IFCの愉快で大切な仲間たち

The story of our members

幸せの探求、終わりなき旅へ。

金 賢佑 | SFC-IFC 居場所プロジェクト

​慶應義塾大学 在学中

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はじめまして!

慶應義塾大学、理工学部1年の金賢佑(きん ひょぬ)です。

理工学部?韓国人?いろいろ気になるところはあると思います(笑)

このページでは僕の価値観の一部を公開しています。

皆さんがこれからの活動に少しでも興味を持ってくれたら嬉しいです!

「自分」という存在

僕は国籍は韓国ですが、日本生まれ日本育ち。生まれつき皮膚が弱く、長期的な治療を行ってきました。初めて湯船に浸かれるようになったのは高校3年の時。さらには食物アレルギー持ち。万が一摂取してしまった場合、すぐに直径22mmの注射を太ももに打たなければなりません。心疾患があり運動中に倒れることがよくあります。

さて、ここまで読んで皆さんはどう思いましたか。かわいそう?辛そう?自分は健康的な純ジャパで良かったなど...? でしょうか。それらは全て真っ当な意見だと思います。

 

この日本という小さな島で「韓国人である」ことは、すなわち沢山のありがたい"恩恵"を受けることを意味します。"恩恵"、例えば、SNS上に溢れかえる韓国人に対する罵詈雑言や街宣車の音。「日本から出て行け」「帰れ、二度と来るな」「死ね」。

 

それらの言葉はいつも自分の心臓に向いています。実生活でも国籍を理由に友達だって居なくなります。上述したように、僕は身体が強くないので体育に参加できなかったり、その場から動けなくなったり、不自由も多い。これらの出来事で傷ついたり、落ち込んだり、悲しくなったりすることもあります。でも、それらは「不幸せ」とは少し違います。

 

自分にはいつ何時でも話を聞いてくれる友達も、共に上を目指す仲間も、温かい家族もいます。そんな彼らに囲まれた自分は「幸せ」以外の何でもないと思っています。

「幸せ」の概念

その一方で、次のような不思議なこともあります。

 

書店に行くと、様々な言葉が手招きするようにこちらを見ていることに気がつきます。「幸せのメカニズム」「幸せに生きる方法」「幸せになるライフハック」。まるでこの世界の「幸せ」は一つしかないように。

 

でもそれって正しいのでしょうか。心に少し疑問が残ります。友人や恋人といることが幸せな人、理解されることが幸せな人、旅に出ることが幸せな人、趣味に没頭することが幸せな人、あるいは、一人でいることが幸せな人もいるかもしれない。

 

それは、これまで何人もの人たちが僕を憐れんだ反面、実際には僕が幸せを断言できたのと同じです。人には人の幸せがあります。考え方、感じ方も人それぞれ。それなのに皆「作られた幸せ」を追いかけて生きている。高校に行け、大学に行け、就職しろ、家庭を築け、定年まで働け、老後は余生を楽しめ、次世代に投資しろ。

 

その中に僕らの幸せは見つかるのでしょうか。評価基準が収入や学歴、世間体である「幸せ」に、「僕らの幸せ」は含まれているのでしょうか。レールの上にいると、勝敗や成果ばかりに気を取られます。いつの間にか自分の「幸せ」は他人と比較することでしか得られなくなっていきます。そして、自分の内側に秘めていた自分だけの本当の「幸せ」はだんだん消えていくのです。

「幸せ」をみつける手助けを

昨年度、僕は「働きやすい社会を模索する」をテーマに、障害者雇用について学習しました。福祉施設でボランティアをしたり、大企業を訪問したり、CEOの食事会に凸ってディスカッションをしたり、ビジコンに出たり...。

今年度は「幸せの探求」をテーマに活動を行っていこうと思います。このテーマにする理由は、前述の通り、多くの日本人がそれぞれの人生を本当の意味で幸せで生きているのかが甚だ疑問だからです。

 

幸せは多岐にわたるため、始めは活動のターゲットを「障害者」に絞ろうと思っています。

 

また、複雑な幸せの概念を紐解くにあたって注目したキーワードは「居場所」です。具体的には、自分を見つめ直すきっかけを作り出すことや、理解し合えたり、心中を明かせる仲間を見つけたりすることを目的とした居場所の創造です。そのための方法としてカフェの運営なども考えています。

​みんなが幸せな社会へ一歩ずつ

いかがだったでしょうか。

正直、自分や他人と向き合うことは怖かったり、辛かったりします。

でもその先にどんな景色が広がっているのか見てみたいと思いませんか?

 

社会を変えることは自分を変えること。

自分が変わることは社会が変わること。

 

みんなが幸せな社会へまた一歩進めるよう頑張ります。

 

応援よろしくお願いします。

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